こんにちは!ざこエンジニアのおかでぃです!
新卒で機械エンジニア(機械の設計開発、メカエンジニア)として就職し、実務経験1年ほどになります!
仕事にも慣れてきて、なんとなく機械エンジニアの仕事の種類や働き方の傾向が分かってきましたので、
機械エンジニアは普段どんな仕事をしているのか?ついて解説します!
機械系の大学・大学院の学生さんや、機械エンジニアにキャリアチェンジを考えている方は参考にしてみてください!
機械エンジニアとして働く上で大切な科目についての記事も書いていますので、よかったら読んでみてください!
1. 設計開発
機械エンジニアの業務内容として最も王道なのが「設計開発」です。
部品や製品の構造・材質などを考え、図面を描くことが仕事です。
量産する部品や製品の構想〜図面作成までの一連の流れを「設計開発」や「開発」と呼びます。
設計開発の流れの中で、デザインレビューやFMEAなどを実施して、品質の向上に取り組んだりします。
品質向上のために製品の強度や寿命を理論的に計算したり、
テスト用の製品・部品を試作して、性能試験や耐久性テストを行ないます。
試作した製品が良い性能だったら、本格的に大量生産に向けて仕事を進める!という流れになります。
機械エンジニアの仕事の中で最も専門的な知識が重要になる仕事だと思います。
必要な能力
製品に関する専門知識やCADで図面を描く能力はもちろん必要ですし、
予算獲得のため、製品のビジネス的優位性やコストについて考え、お偉い方々にうまくプレゼンする能力
サプライヤに対して、製品について誤解の無いように伝えるコミュニケーション能力
気を抜くと、サプライヤに間違った意図で伝わって、全然違う部品が出来ちゃった!みたいなことになります…
2. 性能評価試験
次は、性能評価試験についてです。
これは、現在量産されている製品の性能テストや、設計開発の中で試作した製品・部品の性能を検査する仕事です。
設計開発業務の一部として行われることが多いです。
また、会社のカタログやホームページに記載するデータを計測したりします。
取得するデータが多い場合は、大量の時間がかかるので、
大きい会社では、設計開発チームと性能評価チームが完全に別れていることもあります。
設計開発に比べると定型的な作業が多く、時間もかかります。
また、長時間の試験で作業者の集中力が切れて測定ミスなどがあると困るので、
プログラムによる自動性能測定や、無人試験装置などの利用を検討するのが最近のトレンドです。
試験を通じて製品の動作や特性を体感できるので、どちらかというと若手が経験を積むためにしているイメージです。
必要な能力
試験をする目的を理解しておくこと。
特に必要なデータ点数が多い場合は、試験を行う目的から必要なデータを逆算して、容量よく仕事をすることが大切です。
測定機器の誤差や不確かさ、製品の特徴、学問的な専門知識など
結果を分かりやすいレポートにまとめる能力
3. 個別客先への対応
次は、特定客先への対応(特注品の設計開発)です。
お客さんそれぞれの個別のニーズに合わせた機械を設計・提案したり、
不具合の起きた製品の改善策を考えたりします。簡単な修理で済むものなら現場に行ってササっと直します。
また、営業さんがお客さんと商談するときに同行して技術的な部分の説明を代理で行ったり、
技術者以外の人に製品の教育をしたりすることも仕事の一つです。
必要な能力
「製品カタログに載っている標準仕様品ではなくて、専用にカスタマイズしたい!」
というニーズ(たまに無茶ぶり)に対応できる機械を設計する仕事なので、
製品についての深い知識や経験が必要となる仕事です。(体感ですが、ベテランがやるイメージですね〜)
お客さんと直接話す仕事なので、コミュニケーション能力と初対面の人に好意的に話せる能力も重要です。
4. 生産設備の考案(生産技術)
次は、生産技術です。
設計開発チームが設計した製品を、
生産ラインでどのように安く・早く・不良品を少なく大量生産するか?を考える仕事です。
また、どういう製品だったら作業者が作りやすいかを設計開発チームに伝えることも大切な仕事です。
(作業者が作りやすい=ミスしにくい=不良品が減る なので。)
食品メーカーや日用品メーカーなど、機械以外を作っているメーカーに機械エンジニアが就職する場合は、
生産技術を担当することが多いと思います。
必要なスキル
製造現場と設計開発の橋渡し的な役割を担う仕事ですので、双方の立場で物事を考える広い視野が大切です。
また、設計された製品を理解していないことには生産設備は作れませんので、
機械に対する専門知識ももちろん必要となります。
まとめ
以上の4つが、主な機械エンジニアの仕事内容です!まとめると、
設計開発
王道の仕事で、最も専門的な知識が必要。自身の成果をプレゼンする能力も必須。
性能評価試験
実際に機械を動かして性能をテストする。定型的な作業が多いが、機械の動作を体感できるため、若手の勉強にもなる。
個別客先への対応
お客さんの個別のニーズに対応できる機械を設計したり、営業さんの補助をする仕事。ベテランが担当する。
生産設備の考案(生産技術)
生産ラインを作ったり、改善する仕事。製造と設計開発の間の橋渡しをする仕事。
みなさんの参考になれば幸いです!
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